山梨の「辛口」日本酒・おすすめ 9銘柄

日本酒一覧,日本酒概要

山梨の日本酒の中から「しっかり辛口」のものを厳選しました。アルコールもビシッと効いて、スカッと味わえるものを選んでいます。慣れている方には少し辛さが足りないものもあるかもしれませんが、一般人からしたら辛口のものはリストアップしていますので、参考程度にどうぞ。

 

「辛口」のおすすめ日本酒

日本酒評価等

甲斐の開運 冨麓

純米大吟醸

3,839円

★★★★★

レビュー記事

八巻 男山

辛口造り

約850円

★★★★★★★★(+8)

レビュー記事

八巻 男山 燗酒

辛口本醸造

約1,000円

★★★★★

レビュー記事

武の井 青煌

純米大吟醸 愛山

2000円くらい

★★★★★

レビュー記事

青煌 純米辛口原酒

on the Rock & cool!!

3,000円くらい

★★★★☆

レビュー記事

太冠

特別本醸造 辛口

1,375円

★★★★☆

レビュー記事

谷櫻

純米酒 北の杜

1,310円

★★★★☆

レビュー記事

谷櫻 超辛口純米酒

八ツのからっ風

1,046円

★★★★☆

レビュー記事

春鶯囀 八神峰

純米酒

1,332円

★★★★★

レビュー記事

 

甲斐の開運 冨麓 純米大吟醸

河口湖の井出醸造の酒蔵にて入手。あまり市販されているのは見かけないが、岡島(現ココリ地下1階)の地下には並んでた気がする。


リンゴ系フルーティーのほのかな香りと味に、真水のように飲みやすい口当たり、お米ミネラルたっぷりな甘味と酸味があり、わずかにアルコールの渋さがあって、まろやか、なめらかに飲める日本酒。

非常に分かりやすいリンゴ系の香りがあるが、明らかにリンゴではなく、カプロン酸エチルらしさすら感じるほどに特徴的なりんごっぽいフルーティーな香りが印象的で、香り立ちも少し強め。やさしく落ち着きがあり、ほのかに響く感じ。

口当たりかつて経験したことがないほどに柔らかくソフトで、なめらか・まろやか。口に含むとマイルドでフルーティーさも感じる酸味があり、常になめらかな味わいが響き、お米系のミネラルたっぷりな上級の甘味が共存している。

 

八巻 男山 辛口造り

八巻酒造の酒蔵で買った気がするが、少し大きいオギノやアマノパークスで見かけた記憶もある。酒店で見かけることはあまりなく、結構レア。


香り立ちが弱い乳酸ヨーグルト系の甘い香りがあり、低刺激で真水っぽいお米・酒粕ミルクのようなまろやか・なめらかな味わいが印象的で、少しアルコールの強さが感じられる甘口系の伝統的日本酒。

わずかに乳酸ヨーグルト系、乳清系の甘い香りがあるが、香り立ちが弱く、アルコール臭もなく、時に無臭と感じるほどに香りが弱い。

口当たり刺激なくなめらかで真水っぽく、酒粕や醪などのお米の持つミルクっぽい甘味のみが凝縮されているだけで、透明感とサラサラ感が印象的。後味で、わずかにお米ミネラル系の渋さが残るが、真水のごとく飲めるため、ほとんど気にならない飲みやすい日本酒。

 

八巻 男山 燗酒 辛口本醸造

八巻酒造の酒蔵にて発見、入手。あまり市販されていない印象で、甲府ではほぼ見かけないが、北杜市方面の酒屋にはあるかもしれない。


乳酸ヨーグルト系・乳清の甘い香りとアルコール臭があり、味わいには甘さはなくアルコールのみがマイルドに響き、ごくわずかに乳酸藁系の甘味があるが、ほとんど真水にお米由来のアルコールを混ぜたようなクリアで辛口な日本酒。

常温では、まろやかだが、乳酸ヨーグルト系、乳清系の甘い香りがあり、ふくよかに甘い香りが広がる。熱燗の状態ではアルコールの香りが少し目にツンと来るが、常温ではそれほどきつくはなく、熱燗から常温に冷めると若干アルコールが飛んで、ちょうどいい香りになる。

口当たりしっかり辛口アルコールで、アルコールが少し混ざり、乳酸系の甘味が少し加わった感じの軟水のような味わい。熱燗ではマイルドに響くアルコールの味わいが印象的で、ムダな味がなく、シンプルに真水のように飲める日本酒。

 

武の井 青煌 純米大吟醸 愛山

武の井の酒蔵で買った記憶があるが、甲府市貢川のあたりの「依田酒店」でも売ってるかもしれない。結構見つからない。


りんご系フレッシュな酸味と甘味がありそうな爽快な香りと、控えめながら甘味ベースで、渋味と苦味がありアクセントになっていて、適度に辛口アルコールで、はちみつ系のこもった甘味もある北杜市日本酒の個性が出ている日本酒。

赤りんご系のフルーティーな酸味を伴った爽快な香りと、お米由来のアルコール臭、瑞々しさのあるりんご果肉絞りのような甘い香りもある。香り立ちは控えめで、主張少なめ。

口当たり柔らかくまろやかでアカシアはちみつのような甘味があり、口に含むとお米由来のよくある苦味と渋味が混ざった重厚で響きのある味わいがある。甘さと渋味が合わさって、アルコールっぽさも高めており、甘いけれど、渋味・苦味がアクセントにいる辛口日本酒。

 

武の井 青煌 純米辛口原酒 on the Rock & cool!!

小淵沢の久保酒店にあった。他の場所では甲府市貢川あたりの「依田酒店」が可能性が高いが、どちらも通年で残っている可能性は低い。


淡くマスカット、ユリ、ツツジ系花の甘さとミネラル多めの辛口アルコールが印象的ながら軽快、華やか、まろやかで、若干渋さがアクセントになっていて、ガバガバ飲むのにオススメの飲みやすい日本酒。

淡いマスカットの爽快感、ユリやツツジ系の花の甘い香り、お米系のミネラルいっぱいなアルコールの香りがあり、基本軽やかで華やかな香り。渋さやキツさは感じないバランスの良い香り。

口当たり軽く、酸味刺激が少しあり、舌の上では花のミツ、はちみつのようになめらかなコクがある甘味がいて、アルコールのしっかり、ずっしり辛口感から渋みまで感じられて重厚かつ荘厳な雰囲気の味わいが広がる。

 

太冠 特別本醸造 辛口

ラベルが古いかも。一新されている同名の銘柄があるかも。アマノパークスやオギノなどで見つけられる。里の駅にもあったかも。


爽快な梅系酸味ありのフルーツか、花っぽい、クリーンで透明感もあるアルコールの香りに、ふわっと乳酸ヨーグルト系の酸味と甘味がバランスよく混在して辛口に仕上がっている、飲みやすいけど、甘みもあって、ずっしり辛口な日本酒。

爽快系の梅っぽい酸味強めのフルーツを実らせる花のような印象もある、やさしくすっきりしたアルコールの香りがある。ずっしり辛口日本酒の香りではあるが、酒臭いというよりは、きれいな透明感あるアルコール強めな印象。

口当たり水っぽく、乳酸ヨーグルト系のこもった甘味&酸味が薄っすら響きながら、舌の上でずっしり乳酸系の酸味がのってきて渋さに変わる。酸味に感じるものの7割位はアルコールが舌にのっている刺激で起こるもので、頬の裏側あたりに残る渋味・酸味が素材の味っぽくて分かりやすい。

 

谷櫻 純米酒 北の杜

小淵沢の久保酒店やひまわり市場では売ってた気がする。甲府市内で手に入る場所は少なく、かなりレアな部類だが、オギノにあっさり置いてたりする。


強い辛口、花系の華やかさとすっきり感のある香りに、硬水のようなミネラルっぽさ強めで飲み口軽く、アルコール感強めの日本酒。すっきりした山梨らしい辛口で、冷やしてガブガブ飲むのに向いている。

スパイシー、かつ、少しやんちゃな白い花を思わせるような辛口系のスカッとした香りに、アルコール臭が比較的強くある。きれいな辛口日本酒らしい香りで、目に染みるような強さも少しあり。鼻の奥ではこもったような草系の香りもあって、緑を感じる雰囲気あり。

硬水のような口当たり、ミネラル成分が多いような硬さのある液体で、舌の上では酸味とじわじわ染みてくる辛口が程よく響く。舌の両端で雑味をわずかに感じるがほぼ気にならない。硬さやこもった辛口が面でやってくる。ずっしりアルコールがのっている感じで、喉や舌だけでも酔えそうな感じがする。口当たりが軽い分、飲み込み終わるときにはアルコール感が強く出てくるので、飲みやすいのに、酔いやすいという感じ。

 

谷櫻 超辛口純米酒 八ツのからっ風

甲府駅セレオの「Wine Cellar」やオギノで入手可能なはず。北杜市の方に行けば道の駅などで見つけやすいが、甲府市ではなかなか見つからない。


30kgのお米袋の中の香りにアルコールを加えたような感じにこもっていて、口当たりは硬水っぽく、旨味はあり、酸味、甘味の概念はなく日本酒スピリッツという印象が強いお酒でした。超辛口を名乗るにふさわしい。

酸味系の少し目に染みる感覚があるが、アルコール臭は少なめながらちょっとある感じ。醪でも麹でもない、ご飯炊く前の白米のにおいのような米っぽさがあって、こもった香りがある。

口当たりすっきり透明感ある水っぽさに、米由来の爽快かつ柔らかく旨味の粒がこもっているような味わいが舌に染みていく。口に含んだ瞬間は硬水っぽい感じなのに、後からアルコールがガツンときて、米の旨味が来て、最後に米の渋さがなんとなく残る。甘さも酸味もない。スカッと余計なものはないアルコール、かつ、米の酒という感じで「超辛口」を名乗るに確かにふさわしい。人生初くらいの辛口加減で、辛口の日本酒とは何かを明確に体現している。

 

春鶯囀 八神峰 純米酒

道の駅「富士川」やイオンモール甲府昭和、オギノ等で案外あっさり入手可能だが、いざ狙って探そうとするとあんまり見かけない。


お米由来の旨味・甘味・渋味がバランス良くアルコール臭にさえ染み付いていて、飲み口さっぱり、がぶ飲みしても後味すっきりな辛口系の、わずかに吟醸のある日本酒でした。何リットルあってもおそらく飽きずに飲み続けられる銘酒と思われる。

アルコール臭がずっしりいる中に、春鶯囀(しゅんのうてん)らしい、優しい爽やかな「辛口」系の米由来の香りがしっかり存在していて、目には染みない感じで、お酒としてちょうどいい香り立ち。くさくもなく、クセもなく、バランスがよい。

香りは辛口っぽいのに、口当たりは柔らかく絶妙に味わいの粒子が口全体に絡みつく。お米をたくさん噛んだ後のような自然な甘さに、発酵されて生み出されているような旨味と渋味が絶妙で、辛口とは言え、しっかり深みと複雑さがある。

 

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Posted by 日本酒愛好家