お酒は二十歳になってから

武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造」の味|七変化する味わいに仙人の咲かせた花のような香り

2021年3月27日

武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造 2015」は、とても個性的な山の中で数年咲き続けた花のような香りに、時間経過で七変化する味わいを持った日本酒。辛すぎず、甘すぎず、バランスが取れているが樽で熟成したかのような深みとサラッとした飲み口がおもしろい食後に一人でふけりながら飲みたいお酒。




武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造」の詳細

商品名2015 古酒・お燗向き 特別本醸造
メーカー

武の井酒造株式会社

アルコール度数

精米歩合

アルコール度数:15度

精米歩合:60%

原材料名米(八反錦)、米麹
公式サイトhttp://takenoishuzo.jp/
個人的な評価★★★★☆

※感想は個人の主観です。

 

テイスティング・メモ

武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造」の香り

華やかな花のような香りがするが、香りそのもののキレがいいため、あまり香りの記憶が残らない。ピンクや赤系の色の花のような香りに、いぶされたような渋さというか、焦げのようなものがある気がする。他の日本酒でこの感じを感じたことはなかった。古酒ゆえの香りなのかも。

 

まずそうな香りなのではなくて、時間を感じる香り。若さや新鮮さ、フレッシュで花々しい感じではなく、咲いてからずっと清廉な山奥でそっと静かに咲き続けてきたような熟成されている花の香りみたいな感じ。太陽っぽさよりは月っぽさを感じる。

 

武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造」の味

よくある日本酒の米の甘さに、何やらはちみつか?メープルシロップか?黒蜜か?とろみの強い蜜のようなものが混ざっているような味わいがする。ただし口に含んでからはアルコールっぽさはあんまりなくて、するするしたサラサラな液体って感じで口の中から喉に向かう。飲み口はさくっと軽い感じなのに、ずっしり個性的な甘さがある。

 

熱燗で飲むのはめんどいのでやってないけど、熱燗だとこのなんか奥の方で渋みがいる感じのやつと甘みが、仲良しして舌でダンスしだすような感じになるのと、アルコールの強さが少し飛んだ頃にバチバチに美味しくなりそうな気はする。

 

古酒だからなのか、味わっている最中になんかの樽?で味付けましたか?みたいな燻製とかいぶしたとか、何か別の香りと味が出てくる瞬間がある。酵母の影響なのか何なのかはわからないけど、日本酒でこういう味わいが出せるっておもしろいなって思った。

 

飲みやすいけど、確かに個性があって、見える色から感じる甘ったるそうなイメージはあんまりなくてとってもダンディな味わいがあって良い。調べた所、ベゴニア酵母とかを使ってるらしい。日本酒度とかそういうのはよぐわがらんが、辛口と甘口の真ん中で仁王立ちしてる感じの風味がある。ベゴニアってなんだ?

 

なんかね、八反錦は食中酒に合うお酒に仕上がるらしいけど、この古酒はなんか食事中の感じじゃないな。食後がいいな。このお酒はこれだけで味わいたい感じ。他と合わせたくないな。もったいないな。

 

常温で飲んでるんだけど、空気と触れ合ってか味・香りがちょいちょい変わるので、それだけ楽しみたい。人と話しながら飲むもんでもなくて、山の木々が揺れてるのとか、鳥が飛び回ってるのとかを眺めながら石の上に座って飲みたい感じの味わい。仙人のデイリー日本酒って感じがする。

 

武の井「古酒・お燗向き 特別本醸造」の色

かなり黄色で、りんごジュースのような色合い。花の色というよりは、黄金の溶け込んでいるような色合いで、美しさがある。

 

体調の影響

悪酔いしそうな味わいな気がする。他の日本酒と合わせて飲むのはもったいない気がする。

 

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Posted by drinker69