酒ガチャって実際どうなの?【客観的な調査結果】

日本酒概要

巷で話題の、というか、よくPRで出てくるKURANDの酒ガチャですが、実際どうなのか、客観的、かつ、一切のステマなしで調査してみました。山梨の日本酒はラインナップに入っていないようですが、お酒に興味がある人々への入口としては及第点かと思います。

山梨の日本酒はKURANDにはない

山梨の日本酒がKURANDにあるかどうか検索した結果は、ある程度予想した通り、どこの山梨の酒蔵もKURANDサイト内検索には載ってきませんでした。

 

つまり、山梨・日本酒同好会としてはKURANDを利用する理由はあまりないということになりますが、日本酒求道者と一般人の感覚は異なりますので、以降、一般人目線で見ていきます。

 

条件設定:プラモデルで例える

まずは先入観等を減らすために、当方が全くわからないガンダム等のプラモデルの魅力をどこに感じるかで考えます。

  • なんとなくの見た目のかっこよさ
  • 価格
  • 作りやすさ(接着剤は無理)
  • 完成度
  • 飾りやすさ
  • 入手しやすさ(送料など)

ざっと、こんなところかと思います。とにかく、どうせ作るんだったらかっこいいのがいいし、男のロマンをかきたてるモデルを作りたいし、接着剤が乾くの待ってられないし、塗装とかめんどいし、飾りやすくて、送料はできればかからない方が良い…。

 

これ、日本酒に置き換えるとそのまま以下のようになります。

 

どうせ飲むならおしゃれでおいしいのがいいし、他人に勧められて、ワクワクできて、楽しめて、送料がかからない日本酒がいい

 

ということになります。日本酒のガチ勢からしたら「お…おぅ」ってなりますが、テーマを変えて考えれば、私自身もプラモデルではド初心者であって、なんか「なんとなくかっこよさそう」くらいにしか考えておらず、その機体?が登場した作品と回、ストーリーなんて知らんのです。

 

でも、プラモデルへの入り口ってそういう所でいいと思うんです。ガンダムへの入り口とも言う。「なんかかっこいいから!!!」という理由で入ってきた初心者を自由にさせ、泳がせ、少しずつ沼らせて、一周状況を理解させて、そこからが本番です。よね?オタク界隈もそうなので、ちょっぴり分かります。

 

Apex Legendsだって、ド初心者ムーブして、武器拾うのに数秒かけ、動かず、選別もせず、何も考えずに走り回ってたら、かあいいなぁって思いますよね。そして、沼らせるところまでは一緒にプレイしてあげて、TOPの快感を覚えさせ、ランク戦で少しずつ伸びて、IN時間が伸びてきてからが本番ですよね?分かります。

 

検証:魅力的なものはあるのか

まずはホームページから「好みや目的から探す」を選び

 

「日本酒」を選ぶと

 

日本酒は全部で75件しかありませんでした。多いのか、少ないのかで言ったら、ガチ勢目線では少ないですが、素人目線(ガンプラ感覚)で言ったら「そっか」くらいのもんでしょう。

 

そして、検索結果を初心者目線で見て、まず感じたのは

  • かわいい!
  • おしゃれ!
  • カラフル!
  • おもしろそう!

という印象です。味とかは飲んでみないと分からんべ、って感覚があるのは当然として、こういう場所で取り上げられてるくらいだから、不味くはないだろう???くらいの感覚です。自分の舌より、おすすめしてくれた舌を信じます。

 

私自身、ガンプラでも、同じです。ガンプラだったら、なんにも分からんので、ガチ勢の方が、これ作っておきな、ってのがあったら、それを何の疑いもなくとりあえず作ります。それと同じです。種類とか知らん(分からん)とです。

 

日本酒ガチ勢からしたら、なぜ、これを…。と思うかもしれませんが、素人、初心者目線では、この日本酒のラベルはかあいいんです。甘いとか、辛いとかぶっちゃけ分からない、酔えれば何でもいいくらいのもので、一緒に飲む人との話題になりゃあいいか、くらいのもんです。

 

日本酒のガチ勢はお酒が主役ですが、一般の方からするとお酒は珈琲と同じで、徹底的に脇役なんです。仲の良い友だちや家族、恋人と楽しく飲み交わしながら、食事してワイワイ思い出を作れればなんでもいい、お酒も嗜好品なので、そのポジションでいいんです。

 

あの織田信長ちゃんがかあいくなってる日本酒なんかは、義務教育を終えている諸兄ならば名前の知っているので、親近感があるはずで、その隣の「鈴木」ってなんやねん、鈴木さん専用かぃな!みたいなネタにできるんです。おもしろい。

 

ここまで見た感じ、確かにおもしろい。興味は持てました。

 

問題点:価格が地味に悩む

日本酒ガチ勢、及び、ガンプラガチ勢の皆さん、2,000円って高いんですよ。

 

一般的な人は、ストゼロとか、アサヒビールとかの価格帯、せめて、居酒屋でちょろっと飲む1,000円くらいの価格帯とかが安いね、って思えるもんなんです。特に若い人にとって、500円の350mlビール(ハーヴィストンブルワリーのオールドエンジンオイルとか)はアホほど高いんです。

 

でも、ガチ勢からしたら、1万円くらいの日本酒だったら「おぉ」ってなるし、5万円超えてくると、やっと「まぢかぁ!!?」ってなりますよね。価格の、その金銭感覚の違いがあるんです。

 

ちょっと高いんですよね。

 

解決:酒ガチャでレア感

お酒で楽しく酔えれば何でもいいや、っていう、ガンプラ初心者の私の感覚のような人にとって、コスパって大切なんです。そんな時に気になるのが、酒ガチャです。

 

知ってますか?日本酒ガチ勢の皆さん、私たちは一度に3合くらい飲んでもケロッとしてますが、一般の方は日本酒ってアルコール度数高くてお猪口数杯でいい感じに酔えちゃうんですよ。日本人の多くはアルコールに弱いってのは統計的にも、生物遺伝学的にも事実なんです。

 

で、上記写真のような180mlが9本も入って5,500円(送料別)とか言われると、1本600円ちょいでいろいろ試せるのお得じゃね!?

 

って思っちゃうわけです。ガンプラで言えば、いい感じにかっこいいのが、いっぱい届いて、しかも作りやすいわけです。何も知らない初心者は「ええやんけ」ってなるわけです。

 

娯楽性:入り口としては及第点

そんなこんなで、おもしろそうじゃないか、と日本酒や色んなお酒に触れていき、素人や初心者は、

  • 焼酎好きかも
  • 日本酒いいかも
  • 梅酒よくね?

って、それぞれに好みの酒を見つけられるかもしれないってのが、このお酒、嗜好品としての入り口の魅力でしょうか。

 

そこから、日本酒に本気で興味を持てば、地域の日本酒をスーパーなんかで探すでしょうし、もう少し日本酒飲んでみようかって、とりあえず、よくお酒コーナーで見かける日本酒飲むと思います。

 

その後、日本酒にハマったら、沼ったら、酒蔵見学にでも行くでしょう。そして、地元でおいしい日本酒ってどれなんだろうなぁ、って検索・探索を気軽にすると思われます。

 

その時、その瞬間が、私たち日本酒ガチ勢の出番です。そこの酒蔵は全部飲んでるぞ、その地域の日本酒は全部飲んでるぞっていう人って化け物なんですね。そういうガチ勢の「これは、うまいよ」の一言って、ガンプラガチ勢で言う所の「これ、作っとけば間違いないよ」の一言と重みが一緒なんです。

 

日本酒求道者としての意見

私のコンセプトとしては「楽しく飲めりゃあ、それでいいと思うよ」なので、楽しめるかどうかが大切な基準になります。

 

私は酒ガチャはたぶんやんないです。なぜなら、運要素、賭け要素でのお酒選びが楽しくないからです。私の場合は、色んな日本酒をいっぱい飲んで、超絶おいしいのはこれだ、ってのを見つけるのが楽しいんです。

 

醸造酒なのに、純米大吟醸よりおいしいじゃん…ってのを見つけたこともあります(快感)し、純米吟醸なのにおいしくないのに当たった事も(大学の発酵生産卒として勉強になる)あります。

 

他人がどうお酒を楽しもうが嗜好なので、周りがとやかく言うことじゃないです。(他者に迷惑をかけず、自身の健康を害さない限り)

 

ただ、この形式を楽しめる人と、楽しめない人がいるのは事実です。悪いことじゃないです。むしろ、それを理解した上で、そういうものもあるんだな、って思えるのが話しのわかるやつです。それができないのは頑固者です。どっちもいるから、人間界って楽しいんですよね、私のように数百年生きている者からすると。

 

私は、今後も自分なりの楽しいと思えるお酒の飲み方を続けますし、きっと皆さんもそうです。それでいい。そのうちの一つのきっかけとして、であれば酒ガチャくらいあってもいいんじゃないかね、という感覚でいます。

 

以上。

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Posted by 日本酒愛好家