太冠「甲州の雫　純米大吟醸」の味｜焼き青りんご系の渋さと甘さを持つ宝石の面を舐めているような日本酒

2021年12月2日2021年12月7日太冠｜日本酒

太冠「甲州の雫　純米大吟醸」は、控えめな青りんごの爽快な香りに、さっぱりしたガラス系宝石のような焼きリンゴ系の渋さと甘さを含む味わいが印象的で、舌に対して面であたってくる味の広がりが魅力ある個性的でプレゼントにも勉強用にも最適な日本酒。

テイスティング・メモ

太冠「甲州の雫　純米大吟醸」の香り

少し目に染みるアルコール臭が強めの中に、控えめに青りんご系の香りがある。酸っぽさが強め、とも言えそうな香りで、爽快感はある。香りそのものは全体的にふくらみはなく弱め。

太冠「甲州の雫　純米大吟醸」の味

口当たりやわらかく、滑らかでサラッとしつつ、ガラス玉や大きめのとんぼ玉のようにミネラル分たっぷりの、味が面でやってくる感じでシンプルな味わい。酸味も甘味もそれほど印象はなく、辛口日本酒の渋さやアルコール感は確かにあって、でも、辛口ではなく渋いだけという味。

焼きりんごのような風味の広がり方があり、瓶の形や色合いに騙されるので、目を閉じて味わうと渋味がより分かると思う。とんでもなく渋いわけではなく、やさしくすべすべした渋さなので、嫌な感じはしないし、悪酔いもしない感じ。

舌で味わわずに、喉で飲んでも渋さがあるので、発酵や熟成の進んだ山のりんごでできた日本酒が、社会の荒波に揉まれて、丸くなって上品になった感じ。香りも味も所々に「お米」を思わせる味はいるし、日本酒の辛さなんだけど、また別の渋さがいる気がしてとても個性的。

甘味はほんのわずかにあるけど、メープルシロップ1ppmみたいなほんのりわずかに甘味があるだけで、ほとんどの人は渋いと感じる気がします。

太冠「甲州の雫　純米大吟醸」の色

金系、明るめ、サラサラ淡黄色。水キレのよい液体感で、光沢がありそうな色合い。「かいてらす」で購入可能。

体調の影響

1瓶180mlなのですぐ飲み終わっちゃった。悪酔いはしないけど、フタがアレなので素手では開けられないのがなんとなく惜しい気がする。これを素手で開ける人を数人知っているが、一般の方は真似しないでね。

詳細

※感想は個人の主観です。