太冠「ひやおろし　純米原酒」の味｜米の一生を透明感・優しさ・甘味・旨味・渋味と味で表現したかのような日本酒

2021年10月20日2021年11月15日太冠｜日本酒

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太冠「ひやおろし　純米原酒」は、香りは純水な米とアルコール臭で、味わいは透明感となめらかさ、やわらかさがありつつ、飲み込む瞬間に一気に渋味、雑味、苦味が押し寄せてきて、クリアな印象から急にイケおじ感を出してくるクセのある日本酒。

テイスティング・メモ

米。炊きたてだけど、冷えてるお米みたいな、握りたてのおにぎりのお米の香りのような、まさしく米、って感じの香り。穀物ではなく、米。アルコール臭が強めに出ているけど、それも透明感ある米由来のアルコールって印象で、その名の通りの純米原酒。

English SAKE Review

【SAKE Aroma】

It has rice aroma, for example rice rice rice, clear transparent alcohol, fresh rice aroma.

【SAKE Taste】

It tastes like soft water from rice sap, soft smooth gentle rich clear, clean rice, aftertaste clear bitter and rough, strong dry alcohol.

口当たり軟水、なめらか、やわらかく、とても優しいけれど、絶妙にお米を裏ごししてものすごく薄めたような味の粒子があって、米の甘味・雑味・渋味がちょうどバランスよく感じられる。まぁ、渋い。

酸味が少しいるけど、苦味、渋味が舌、口の中頬の裏側で強く感じる。飲み込む時に一瞬渋さが邪魔をするけど、喉奥で、ある意味のどごしになっていて、これもまた良いクセである。悪くない後味だけど、日本酒初心者にはキツめかもしれない。なんたって度数は18度。

口に含んだ時はすっきりしているのに、飲み込む時には渋味を出していくので、口の中でお米の子どもから成熟、衰退までを体験してるような、一瞬でお米の生涯を味で表現してるような、そんな味。

銀系、薄い蜜色ベースの淡黄色で、少し白濁しているような気もする。

アルコール度数が18度あるので、あとから効いてくる。口当たりはとても飲みやすいので、含み過ぎに注意。