福徳長「上撰 山廃仕込」の味｜梅・リンゴ酢系の酸味とお米の甘味にアルコールの渋さが合わさったデイリー向け日本酒

2023年2月27日2023年3月1日福徳長山梨｜日本酒

福徳長「上撰 山廃仕込」は、梅・リンゴ酢系の酸味とお米由来の適度な甘味、透明感とキリッとした酸味、まろやかさとスムーズさがある飲みやすい酸味系日本酒だが、少し渋味と独特のリンゴ酢や梅系のクセが出ているデイリー向けの日本酒。

テイスティング・メモ

福徳長「上撰 山廃仕込」の香り

酸、梅、リンゴ酢系の酸っぱい感じの香りが強めで、わずかにりんご香。少し尖った香りもある気がするが、比較的穏やかに響き騒がしくはない感じ。時々稲わらっぽい乳酸草っぽい香りもあるが、丸くて柔らかい香りなのでギリギリ嫌な感じではない。

福徳長「上撰 山廃仕込」の味

口当たりしっとりまろやかに甘味があり、低刺激。落ち着いた酸っぽい感じが舌の上に少し乗るが、アルコール由来の渋さや苦さが酸味を打ち消して、第一印象の甘い感じを引き伸ばしつつ、米の酒っぽさを伸ばしている気がする。

流し込みやすく、飲み込みやすく、抵抗少なく喉を流れていく感じではあるが、サラサラはしておらずしっとり無抵抗な感じで飲み込める。デイリーで飲む晩酌用の日本酒にはちょうどよいが、酸味が少しあり、梅やリンゴ酢っぽさが少しいる。

福徳長「上撰 山廃仕込」の色

透明度の高い銀系淡黄色で、確実に色が付いているが非常にうっすら。目視で真水ではないと分かるくらいには淡黄色があり、しっとりした液感。

体調の影響

デイリー日本酒にするにはちょうどいいくらいの酸味、すっきりさとしっとりさがあって、口の中ではしっとりしているが、香りはキリッとした酸っぽい感じ。それほど悪酔いはしないが、アルコールっぽさが少ないので酔いがあとから来る印象。

追記｜体調が悪い訳では無いが、いつもなら3合飲めるが、これは2合できつくなる。製造年月は2022年11月なので古すぎるわけではない。毎日ちびちび飲む分には良さそうだが、ガバガバ飲むには向かない。

福徳長「上撰 山廃仕込」の詳細

※感想は個人の主観です。